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2017/11/19 第10回ジェイン・オースティンの読書会 『分別と多感 』シーズン2

こんにちは▼o・_・o▼♪11月19日に第10回ジェイン・オースティンの読書会 『分別と多感 』シーズン2を開催いたしました。

 今回は、女性7名男性1名の参加者の皆様と闊達で和やかな雰囲気の中、ジェイン・オースティンの作品についてお話出来ました事大変楽しく、中身の濃い3時間を有難うございました。  初対面の参加者の方々が多い中、あの様に自由に楽しく課題本について語り合えるのが、読書会の醍醐味なのだと改めて思いました。 そしてあまりの楽しさに、恒例の読書会の本の写真撮影を失念。(笑) 『分別と多感 』が8冊も集まったのに、、、惜しいことをしてしまいました。(w_-;

 今回の課題本は、珍しく全員が一人の訳者さんの作品で読み合わせる事ができました。

 『分別と多感』ジェイン オースティン (著),中野 康司 (訳)(ちくま文庫)

『分別と多感』ジェイン・オースティン著

 参加者の方々から、『分別と多感』の登場人物、気になる場面等をお話いただきました。

 お題の一番印象的なor好きな人物であがった登場人物は、下記の通り、幅広く意見が飛び交っておりました。  エリナー4人、ジェニングズ夫人3人、パーマー夫人1人、マリアン2人、エドワード2人、ブランドン1人、ダッシュウッド夫人1人、ルーシー1人、 お話の中で印象に残ったのは、エリナーに対して批判的な意見が目立ったことでしょうか、  「他人に厳しいので友達になりたくない」  「19歳とは思えない」  「お世話になっても感謝の気持ちがない」等々、確かに20歳前の女性が自分の母より賢く、35歳の世慣れた軍人の大佐に相談を持ちかけられ、周囲の人物評価に長けているとなると、エリナーくらい品格が備わっている事が実際ありえるのだろうか?と考えてしまいます。しかしながら小説の中の人物設定であるわけだし、、、とウラウラ考えていますと、参加者の方から、エリナーは作者のジェーン・オースティン自身の事であると思う、との発言が。確かに『分別と多感』は作品創作活動が出版まで約15年もの歳月があり、作者は十分自己を反映する時間を持っていた事になります、そしてエリナーが19歳である設定を都度都度忘れて創作していたのやも?

 参加者の方の中には、姉妹、姉弟で長女の方達の‘我慢’や‘諦め’の経験からエリナーの気持ちが分かる! との意見や、マリアンの自由な精神に共感する、エドワードは働いてもいないのに悩み過ぎ!と実体験を登場人物と重ね合わせて感想を語り合っていたのは大変楽しく、オースティンファンならではの会話が弾んだ一時を過ごす事が出来ました!有難うございます^^/

 1810年にロンドンのエガートン社から自費出版された『分別と多感』は、オースティンにとって初の出版作品で、現実主義を姉エリナーに、理想主義を妹マリアンへ反映して、世の良識を異なった角度から検証することを読者に課している作品ではないかと思いました。本作は二人の姉妹の存在が強すぎて、ダッシュウッド三姉妹(末娘のマーガレット)であることをつい忘れてしまいますけど。

 ここで、お知らせを一つ。来年2月の読書会は2017年7月にNHKの『100分 de 名著』に『高慢と偏見』 が取り上げられた事を記念して、「100分 de 名著 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』」を2018年2月25日(日) 10:00 ~開催いたします。『100分 de 名著』と小説『高慢と偏見』を各1冊ご持参いただき、オースティンの代表作で‘恋愛は、対決だ’他諸々の‘対決’を参加者の皆様で語り合う趣旨の読書会です。 今後ますます日本でも‘人間の普遍性’を物語化したジェイン・オースティンの作品が多くの方に読まれますように^^/

 ご興味のある方、どうぞ、よろしくお願い致します。

●ジェイン・オースティンの作品がようやく100分 de 名著入りを果たしました! NHK出版 100分de名著「ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 2017年7月」 http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/67_janeausten/index.html#movie 放送は既に終盤、見逃してしまった方でも、NHK(WEB)やGAO経由でオンデマンドでお好きな時間に視聴できますのでご安心を♪

この場をかりて末筆となりましたが、2017年も当読書会、Book club to find happiness~日曜午後、読書会~をご支援いただいた皆様、本当に有難うございました。m(._.)m

1年毎に読書会の内容も充実し、より良い共有時間を提供できる様になったのは、皆様のお陰です。 来年も引き続き、歯応えのある(?)面白い時間を提供出来るように精進したいと存じます。

それでは、良いお年をお迎えくださいませ。^^/

以上、宜しくお願い致します。

Book club to find happiness~日曜午後、読書会~

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