2018/4/15 海外文学読書会「フランス人作家の会」
2018年4月15日(日)に海外文学読書会「フランス人作家の会」を開催致しました。
読書会レポートのUP、大変お待たせいたしました!
下記は紹介された本のリストとなります。(順不同、口頭紹介も含みます)
『本を読むひと』アリス フェルネ (著), デュランテクスト 冽子 (翻訳)
『優雅なハリネズミ』ミュリエル・バルベリ (著), 河村真紀子 (翻訳)
『氷結 』ベルナール ミニエ (著), 土居 佳代子 (翻訳)
『イタリア日記(1811) 』スタンダール (著), 臼田 紘 (翻訳)
『浴室』ジャン‐フィリップ トゥーサン (著),野崎 歓 (翻訳)
『マノン・レスコー 』アベ・プレヴォー (著), 青柳 瑞穂 (翻訳)
『椿姫』デュマ・フィス (著)
『危険な関係』ピエール・ショデルロ・ド ラクロ (著),竹村 猛 (翻訳)
『ウサギ料理は殺しの味』ピエール・シニアック (著), 藤田 宜永 (翻訳)
『オペラ座の怪人 』ガストン ルルー (著), Gaston Leroux (原著), 長島 良三 (翻訳)
『シェリ』コレット (著), Colette (原著), 工藤 庸子 (翻訳)
『博物誌 』ジュール・ルナール (著),
『にんじん』ジュール・ルナール (著)
『モーヌの大将 』アラン フルニエ (著)
今年の「フランス人作家の会」は本の写真でもお分かりのように、、、主人公は女性、しかも美しい女性、男性を虜にする魅力的な美女達の物語が集まりました。(ノ*゚▽゚)ノ
事前に打ち合わせをした訳でもないのに、偶然にも”大人な愛”がテーマになった古典作品が集結、世界文学を広く読まれた参加者の方達の物語を紹介する姿勢は屈託のない自然体、内容にもかかわらず爽やかにお話できたのは、読書会冥利に尽きます。
ご参加いただいた皆様、大人のスタンスを見せていただき、有難うございました!
当日は仏文科卒の方に話題をご提供いただき、形式抜きでざっくばらんにフランス文学における愛や宗教、性についてお話できましたのは読書会の自由度や可能性が高まってきたからかもしれません。
話題になったのは、フランスの古典文学作家達は女遊びは勿論、放蕩三昧を尽くし、真面目な作家を探す方が逆に大変かも、とのこと。(笑)
ロマン派作家の父デュマが息子のデュマ・フィスへの教訓として「快楽は一切これを拒んではならない」とのたまわったそうですが、一体どんな教訓だったのやら?デュマ父さん~w(゚ー゚;)w、
ハチャメチャぶりな作家達が織り成す物語に惹きつけられるのは、やはり人は自然な生き物なのだ、という証の様な気がしました。
「人は愛によって生まれ、愛によって育てられ、愛に死す」と彼らの作品から強いメッセージを受け取った感があります。
オブラートで覆いたい様な赤裸々な事柄をハッキリと率直に伝える、その時人間としての羞恥心やためらいや配慮はどうするの?と考えたりもしますが、いや恐らく形式には囚われず、”自然な気持ち”に忠実なのかもしれません。何歳になっても「自分の気持ちに素直」でいる事が素敵で大切な事なのですね。
各個人が素敵でいられる事が認められ易い社会になると、呼吸し易く生き易い世の中になるのかもしれません。
ご参加いただいた皆様、様々なお話を有難うございました。
それでは次回の読書会、6/17(日)開催、第11回ジェイン・オースティンの読書会 『ノーサンガー・アビー』シーズン2 でまたお会い出来ればと存じます。
以上、宜しくお願いいたします。
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