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2024/9/15 世界文学読書会「南米の物語」

こんにちは▼o・_・o▼♪ 世界文学読書会「南米の物語」を開催いたしました。

コロナ禍以後再開して数年ぶりに満員御礼となり、大変楽しい一時を過ごすことが出来ました。

ご参加いただいた皆様、本や映画の紹介を有難うございました。

下記は紹介された作品(本・映像)のリストとなります。(順不同、口頭紹介も含みます)★はお薦めの作品です。


■書籍

★『精霊たちの家』イサベル・アジェンデ (著), 木村 榮一 (翻訳)

『ペドロ・パラモ』フアン・ルルフォ (著), 杉山 晃 (翻訳), 増田 義郎 (翻訳)

『遊戯の終わり』コルタサル (著), 木村 榮一 (翻訳)

『ショートショートの広場』星 新一 (編集)

『汝、人の子よ』ロア バストス (著), 吉田 秀太郎 (翻訳)

★『アルケミスト』パウロ・コエーリョ (著), 山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳)

『The Alchemist』 Paulo Coelho (著)

『死と乙女』アリエル・ドルフマン (著), 飯島 みどり (翻訳)

『世界終末戦争』マリオ バルガス=リョサ (著), Mario Vargas Llosa (原名), 旦 敬介 (翻訳)

『百年の孤独』ガブリエル ガルシア=マルケス (著), 鼓 直 (翻訳)

『蜘蛛女のキス』マヌエル・プイグ (著), 野谷 文昭 (翻訳)

『伝奇集』ホルヘ・ルイス・ボルヘス (著)

『緑の家』M.バルガス=リョサ (著), 木村 榮一 (翻訳)

『ガルシア・マルケス論―神殺しの物語』マリオ バルガス=リョサ (著),寺尾 隆吉(翻訳)

★『美しい水死人』ガルシア マルケス (著), 木村 榮一 (翻訳)

『奪われた家/天国の扉』コルタサル (著), 寺尾隆吉 (翻訳)

『アトラス』ホルヘ・ルイス・ボルヘス (著),鼓 宗 (翻訳)

★『アマゾンの悪魔』ヘルマン カストロ (著), 伊沢 紘生 (監修), 西川 清子 (翻訳)

『南に向かい、北を求めて』アリエル・ドルフマン (著), 飯島 みどり (翻訳)

『族長の秋』ガブリエル ガルシア=マルケス (著), 鼓 直 (翻訳), 木村 榮一 (翻訳)

『ラテンアメリカ文学入門』寺尾 隆吉 (著)

『ハンチバック』市川 沙央 (著)

『世界の文学37』週刊朝日百科

『世界の文学47』週刊朝日百科


■映画

★『真珠のボタン』2015年/仏・チリ・西合作 パトリシオ・グスマン監督

『光のノスタルジア』2010年/仏・独・チリ合作 パトリシオ・グスマン監督

『蜘蛛女のキス』1985年/米・ブラジル合作 ウィリアム・ハート主演

『インセプション』2010年/米・英 レオナルド・ディカプリオ主演

『愛と精霊の家』1993年/独・デンマーク・ポルトガル メリル・ストリープ主演


読書会のお題は「南米で興味のある国」でした。南米はチリ(南北に細長くて統治が難しそう、パブロ・ネルーダ生誕の地)、コロンビア(水不足ニュース、スパニッシュホラー流行)、アルゼンチン(国会図書館)、ブラジル(キリスト像)、ペルー(気候が変わっている)、カリブ海ではキューバ(革命、お酒)、ハイチ(独立は最初の国)の国名があがりました。


話題になったのはガルシア・マルケス『百年の孤独』を中心に各作品で見られたマジックリアリズム(日常にあるものが日常にないものと融合した作品に対して使われる芸術表現技法 wikiより)、ラテンアメリカ発祥の技法です。人が空を飛んだり、家具が動いたりと普通ではあり得ない不思議な出来事が自然に表現され、物語に組み込まれています。ラテンアメリカには魔術的な現実が存在しているそうで、作家は読者に伝えるために言語表現と物語の構成力に努力を注ぐ必要があるとのこと。

ラテンアメリカ地域で見られた革命、軍事政権、独裁体制、保守派vs社会(自由)派の対立の歴史から、独裁者を描いた文学作品も誕生しています。

1960年代に「ラテンアメリカ文学ブーム」が起こり、今回紹介された作品にその当時のものが多いのは、歴史的背景が厳しい時代で苦境に遭遇した経験を糧に執筆された作品は読者の心を掴む爆発的な力がある、という意見がありました。確かにラテンアメリカ文学に関わらず、人々の心に残る作品は作者が事実を伝えたい、訴えたいと強く願い執筆されたものが多い様に思われます。


2019年1月からテーマ「Japanese_Japan」で始まった世界文学読書会は文学で世界一周を試みるシリーズの会、地球を西回りで巡り今年ようやく新大陸に上陸する事が出来ました。残るは「北米」地区、次回は来年、最後の世界文学読書会となります「北米の物語」を企画しております。

実際に本を手に取って紹介する読書会はオンライン読書会とは一味違った感動があります。ご都合が合えば是非、リアル読書会にご参加くださいませ。

宜しくお願いいたします。m(._.)m

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