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2025/1/26 世界文学読書会「北米の物語」

こんにちは▼o・_・o▼♪ 1/26(日)、世界文学読書会「北米の物語」を開催いたしました。

2025年初の読書会で、世界文学読書会シリーズ世界一周を果たしました!

約6年(休会期間含む)、これまでご参加いただいた皆様、応援いただいた皆様も、本当に有難うございました。m(._.)m

多角的で多面的な作品の数々がご紹介され、文学で世界一周最後を飾るのにふさわしい内容の会だったと思います。

下記は紹介された作品(本・映像)のリストとなります。(順不同、口頭紹介も含みます)★はお薦めの作品です。


■書籍

『夢のなかで責任がはじまる』デルモア・シュワルツ (著),小澤 身和子 (翻訳)

『ベル・ジャー』シルヴィア・プラス (著), 小澤身和子 (翻訳)

『ノー・ノー・ボーイ』ジョン・オカダ (著), 中山 容 (翻訳)

★『日米開戦の人種的側面アメリカの反省1944』カレイ マックウィリアムス (著),渡辺 惣樹 (翻訳)

『モヒカン族最後の戦士: 一七五七年の物語』ジェイムズ・フェニモア・クーパー (著), 村山淳彦 (翻訳)

『開拓者たち』クーパー (著), 村サリンジャー (著), 村上 春樹 (翻訳)山 淳彦 (翻訳)

『フラニーとズーイ』サリンジャー (著), 村上 春樹 (翻訳)

『ライ麦畑でつかまえて』サリンジャー (著)

『タバコ・ロード』アースキン・コールドウェル (著), 龍口直太郎 (翻訳)

『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン (著), 岸本 佐知子 (翻訳)

★『ヒルビリー・エレジー』J・D・ヴァンス (著), 関根光宏 (翻訳), 山田文 (翻訳)

『善き女の愛』アリス マンロー (著), 小竹 由美子 (翻訳)

『イギリス人の患者』マイケル・オンダーチェ (著), 土屋 政雄 (翻訳)

★『農場の少年』ローラ・インガルス ワイルダー (著), 恩地 三保子 (翻訳)

『大草原の小さな家』ローラ・インガルス ワイルダー (著)

★『怒りの葡萄』ジョン スタインベック (著), 黒原 敏行 (翻訳)

『エデンの東』スタインベック (著)

『熊』フォークナー (著), 加島 祥造 (翻訳)

『八月の光』フォークナー (著), 黒原 敏行 (翻訳)

『野生の棕櫚』フォークナー (著), 加島 祥造 (翻訳)

★『燃える平原』フアン・ルルフォ (著), 杉山 晃 (翻訳)

『ペドロ・パラモ』フアン・ルルフォ (著)

『山は果てしなき緑の草原ではなく』オマル カベサス (著), 太田 昌国 (翻訳), 新川 志保子 (翻訳)

『心は孤独な狩人』カーソン・マッカラーズ (著), 村上 春樹 (翻訳)

『ガープの世界』ジョン アーヴィング (著), 筒井 正明 (翻訳)

『ホテル・ニューハンプシャー』ジョン アーヴィング (著)


■映画・ドラマ

★『イングリッシュ・ペイシェント』1996年 米 アンソニー・ミンゲラ監督 レイフ・ファインズ主演

『タバコ・ロード』1941年製 米 ジョン・フォード監督

『ラスト・オブ・モヒカン』1992年 米 マイケル・マン監督、ダニエル・デイ・ルイス主演 

★『大草原の小さな家』1974年~ 米 マイケル・ランドン主演

『怒りの葡萄』1939年 米 ジョン・フォード監督、ヘンリー・フォンダ主演

★『PERFECT DAYS』2023年 独・日 ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演

『ガープの世界』1982年 米 ジョージ・ロイ・ヒル監督、ロビン・ウィリアムズ主演

『ホテル・ニューハンプシャー』1984年 米 トニー・リチャードソン監督、ジョディ・フォスター主演


読書会のお題は「北米で行ってみたい場所」でした。

カナダのケベック(フランスの植民地から発展した都市)、米のボストン(イギリスの植民地として発展)、NY、ワシントン(見逃した展示ある)、グランドキャニオン、NY、シカゴ(ブルース、ジャズが好き)、アラスカ(極地に行ってみたい)、メキシコ(文化に興味がある)以上の地名があがりました。


今回の「北米の物語」の地域はwikiの下記のURLの情報に基づいています。

地理的な北米の区切りと、文学での地域範囲が異なり、一部ラテンアメリカ文学で紹介されている作品もあります。

紹介された作家の出身国はアメリカ、カナダ、メキシコ、ニカラグアでした。


北米大陸の歴史をヨーロッパの白人入植期からと考えますと、約400年。ご紹介された作品を年代順にまとめると、下記となります。

・白人入植者と原住民との関係

・19世紀の西部開拓時代

・1930年代の世界大恐慌期の米社会の人間関係、貧困の農民と資本主義

・第二次世界大戦前後の米社会の人種問題、日系人文学

・戦後の米国社会の中流階級の生活模様

・北米途上国の紛争

・現代アメリカ文学の台頭

・21世紀米社会で取り残された白人労働者階級


世界中の作家に影響を及ぼしたフォークナーと問題作を発表し続けたスタインベックは、ノーベル文学賞を受賞。

ドラマでも名作として記憶に残る西部開拓期の家族の絆を描いたワイルダー、現在も若者の支持を得ているサリンジャー、波乱万丈な人生を描いた作品が次々と映像化されたアーヴィング、アメリカの作家は層が厚かったですね。

メキシコの乾いた大地の物語を鋭く描いたルルフォの作品も、短編小説の名手カナダのマンロー(ノーベル文学賞受賞)の作品も心を掴む何かがありました。

人間のやるせなさ、諦め、恐れ、渇望、誇り、煌めき、慈愛、向上心等。作家の複数の作品を通して、作風について語り合えたのも楽しく、読書会の面白さを実感しました。

全体を縦軸で眺めると「貧困」「差別」「不平等」「排除」が浮かび上がり、一方で「家族愛」「救済」「叡智」で救われる濃淡のある作品をご紹介いただきました。


4作品のレジメを参加者全員に配布いただいたHさん、有難うございました!


2019年1月からテーマ「Japanese_Japan」で始まった世界文学読書会は、地球を西回りで巡り、今年ようやく北米大陸に上陸する事が出来ました。

ご参加いただいた皆様、本当に有難うございます。長旅、お疲れ様でした!!


次回の読書会は7年ぶりに「春の読書会」(紹介型、ジャンルフリー)を開催いたします。

4/20(日)都内カフェにて、企画しております。お楽しみに^^/


実際に本を手に取って紹介する読書会はオンライン読書会とは一味違った感動があります。

ご都合が合えば是非、リアル読書会にご参加くださいませ。

宜しくお願いいたします。m(._.)m

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