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世界文学読書会「南欧と北欧の物語」

こんばんは▼o・_・o▼♪ 10/27(日)に世界文学読書会「南欧と北欧の物語」を開催致しました♪

今回は英国風のカフェでお食事やデザートをいただき、楽しいお話で大変有意義な時間を過ごす事が出来ました、参加者の皆様、有難うございました!

世界文学読書会「南欧と北欧の物語」

下記は紹介された作品(本・映像)のリストとなります。(順不同、口頭紹介も含みます) ★印は今月お薦めの作品です。

■書籍 『白夜の森』マリアンネ フレデリクセン (著), 亀井 よし子 (翻訳) 『短篇で読むシチリア (大人の本棚) 』武谷 なおみ (編集, 翻訳) 『刑事マルティン・ベックシリーズ』マイ・シューヴァル (著), ペール・ヴァールー (著) 『エル・スール 』アデライダ ガルシア=モラレス (著), 野谷 文昭 (翻訳), 熊倉 靖子 (翻訳) 『アイスランド・サガ』 『ベーオウルフ』 ★『風の丘』カルミネ アバーテ (著), 関口 英子 (翻訳) イタリア・カンピエッロ賞受賞作 『帰郷の祭り』カルミネ アバーテ (著),栗原 俊秀 (翻訳) 『熊と踊れ』アンデシュ・ルースルンド (著), ステファン・トゥンベリ (著), ヘレンハルメ 美穂 (翻訳), 羽根 由 (翻訳) 『西洋の自死』 『ニルスのふしぎな旅 』セルマ ラーゲルレーフ (著), 井江 栄 (イラスト), 山室 静 (翻訳) 『小さなバイキング』ルーネル・ヨンソン 『深い穴に落ちてしまった』イバン・レピラ (著), 白川 貴子 (翻訳) ★2019年ノーベル文学賞受賞 『逃亡派 (EXLIBRIS) 』オルガ トカルチュク (著), 小椋 彩 (翻訳)

『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン (著)

■映像作品 ★『自転車泥棒』 1948年/イタリア、第22回アカデミー賞特別賞(最優秀外国語映画賞)受賞 マカロニウエスタン(映画のスタイル) 『小さなバイキング』アニメ 『ニルスのふしぎな旅 』アニメ

『リンドグレーン』2019/12/7公開 http://lindgren-movie.com/

 今年5回目の世界文学読書会「南欧と北欧の物語」で御紹介された作品群、とても不思議なのですが、参加者の皆様が持参された一冊は必ず次の想いが伝わってくる作品でした。 「欧州の北と南、各国内の北と南でも地形や気候、風土や文化が異なる地域性だったとしても、かの地で育った人は幼い頃に人間の五感に沁み込んだ感覚や目に焼き付いた風景は色褪せず、年月と共に忘れ去られるどころか、一層鮮明になる想いもあるのだ」  北の地域では「貧困と暴力の相関性」、南の地域では「情熱と冒険の連鎖」、欧州全土でみると世界大戦時から事後の各国の独裁体制が及ぼした暗黒の歴史が必ず存在し、人々の生活の中や心に影を落としていた事実も、ご紹介いただいた作品から読み取ることができました。

 本を肴に話題になったのは、移民制度、リベラルアーツや教育論、文学不要論(◎_◎;)等の話題でした。  海外の翻訳作品を楽しむ時は、現代より以前の話であっても、その国の歴史や政治経済を知らないと、読み取れない部分があります。この事前情報や予備知識が”教養”なのかな?と思うのですが、世界史や海外の事情を知ることに興味のない方にとっては、海外の物語を読解するのは苦行になってしまいますね。  教養とは「学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ」とあります。「心の豊かさ」ならば、好きな道を存分に追及した方が幸せと思いますし、参加者Sさんのおっしゃる通り国際面もある新聞を読んで世界各国や日本の国の文化や世事に通じているだけでも豊かになれると思います。しかし現代は日本社会でも民族の連帯感や統一が崩れて、自分達とは違う文化や考え方をする異国の人達、日本人同士だっとしても他者との「違い」や「個性」を認識して行動する事が必要になってきました。その違いを受け入れる際には「苦行」や「驚愕」を伴う事もあるでしょう、さすれば日々世界文学から”違う事”を登場人物達が紡ぐ物語から知る訓練もオシャレな感覚でお薦めですね。^^/

 タイミング良く今週末から「ヨーロッパ文芸フェスティバル 2019」が3日間にわたり、日替わりで下記の3つの会場で開催されます。欧州の作家と日本人翻訳者の方達の文芸作品トークショーや作家や翻訳家とファンの交流時間等のイベントで、欧州の文化や生活の違い等、お話を楽しんでみませんか。https://eulitfest.jp/

11/2(土)インスティトゥト・セルバンテス東京 11/3(日)イタリア文化会館 11/4(月)駐日欧州連合代表部

※参加費用は無料、”越境する欧羅巴文学”、御興味のある方は是非足をお運びくださいませ。^^/

 次回の読書会は2020年1月を予定しております。  本年は世界文学で大西洋を越える事が出来ず、新大陸にも辿り着けず、、、力不足と時間の余裕のなさに負けてしまった感があります。  少し肩の力を抜いて、来年また充実した世界文学読書会を開催出来る様に、「ヨーロッパ文芸フェスティバル」の気運をお借りしてチャレンジしてみる所存です。

以上、宜しくお願い致します。

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